李宝の人生観 ４

ある夜、李は女友達と一緒に腕時計を売りに行った。　普段彼女は学生のような格好をしている、口紅さえつけない。　しかし、自然で綺麗だ。

その日は真っ赤なストッキングとミニスカートを穿いて厚化粧もしていた。　彼女の格好には私もびっくりした。　全く賢い綺麗な女性には見えない。

私の様子を見て彼女は笑って言った。

　「この間は賑やかなところで売っていた。　そこは、外国人が多くて商売人も多い、私たちは少しも目立たなくて、一つも腕時計を売りさばけなかった。　今日行くところは、労働者や一般の人が多い運がよくなるかもしれない」

そういって、李は腕時計がいっぱい入っている大きな鞄を抱えていってしまった。

予想通り、李は次の日、うれしそうな笑顔で私に言った。

　「昨日はいっぱい稼いだ。　腕時計を沢山売った。　いい値段で売れた。」

彼女はそういいながら、稼いだお金をテーブルの上に並べて整理していた。

　「ご馳走するよ、おいしいご飯をご馳走するよ！」

私は思わず言った

　「李、こんな生活をして落ち着けるの！今日少しお金を稼いで、明日は全然お金がない、あさってはどうなるか分からない・・・」

私は彼女の考えが分からなかった。

彼女は私をにらみつけて、その綺麗な黒い瞳を瞬いて言った。

続