乾坤、陰陽、天地、男女、大宇宙の法則


今週は学校が休みだったので健康管理に関する、現代免疫学の本を読んだ、中国東洋医学(漢方)に通じるものがあってびっくりした。

つまり、生活習慣病膠原病アトピー、がん、などなどは継続するストレスが原因だと書いてある。
 
ストレスは身体の防衛機能の役割をしている自律神経(交感神経は昼働く、副交感神経は夜働く)を狂わせ病気を発症させるという。


 つまり、ストレスを受けやすい日中は、最悪な外部環境にさらされているために、交感神経が活発に働いて、外部から受ける精神的ストレス(食べものがない、仕事がない等)に負けないように、又は生きぬくために、

脳の働きや、(食べ物を見つける能力、真面目に仕事させる能力等の)運動能力を活発にさせようと懸命に指令を出している。

また、交感神経は身体の中に発生した身体内ストレス(細菌など)とも戦っている。
 
人体の活動中は、特に怪我(ストレス)などで外部から細菌の攻撃を受けやすい。
血管の中ではその侵入してきた大きな細菌を撃退したり、受けた傷を修復している。
 
その指令は、指令部の交感神経が部下の顆粒球に命令している。

その顆粒球は、我々は気付いていないが、昼間に精神的、身体的ストレスと懸命に戦っているのだ。
 ( 日中、ストレスを受けるのは生きるための不可欠な要素なので致し方ない。ストレスが無くなると身体が弱くなるのでこれもよくない。 )


そして、日が暮れると、今度は交感神経に代わって副交感神経が活発になり、外部から受けたストレスから解放させようと、疲れた身体を休ませようとする。

仕事が終って、飲み屋で一杯飲んだあとの上機嫌は、身体を休ませようとする自然な身体防衛行動なのだ。

眠りについた身体は、夜の指令部である副交感神経が活発になって、変化したがん細胞や、微細な抗原を、その部下であるリンパ球に命令してやっけている。

身体は就眠中ながらもリンパ球軍団が休まず、熱心にせっせと働いるのだ。


私たちの身体は自分では気付かないけど、昼間は交感神経が元気をだせと指令を出し、自分の気付かないところで力を貸してくれているのだ。
 
夜は、疲れた身体をいたわって、病気にならないように、早死にしないように副交感神経が懸命に身体を守ってくれている、これを知ると泣けてくる。


風邪を引き、熱が出て身体がだるくなる症状は、リンパ球軍団が出動した証拠なのだ。
 
美味しいご馳走をたらふく食べた後、タバコを一服する至福の時や、食後の満腹感を味わう時、熟睡出来て朝の太陽の光を全身に浴びた時、自然と明日への活力が湧くのは交感神経が活躍している証拠なのだ。

 

しかし、せわしい仕事から逃れようと至福の時間(過食過飲)を多く取り過ぎると肥満(生活習慣病)になる、又は早死にする。
これを中国東洋医学では至福の時間は腹八分目にしなさいという。


 
若い時は無理がきくが、年をとってからの徹夜仕事が身体によくないのは自明の理だ。

この昼と夜の関係、自然のバランスを崩すと病気となる。

中国東洋医学弁証法的論理学が、現代先端免疫学研究で実証されたのだ。


東洋医学は、自然に逆らって無理を重ねる状態をずっと続けていると病気になりますという。
35億年前から続いている生命が自然に適応して進化してきた法則を守りなさいよということだ。
 
しかしながら、その継続するストレスとなる原因の排除は自分自身で解決させ進化せねばならない。これまた気が遠くなる生命の営みだ。


これを中国では老天下負苦心人という、天は良くも悪くも皆に平等であるが、天は自ら助くる者を助くということだ。
自然とは苛酷なり苦心して進化してきたものが生き残るということだ。


<余聞>
 中国東洋医学では、病気になる前を亜健康と言う、半分病気の心の不健康状態を言います。

倦怠感、無気力、不眠、食欲不振、情緒不安定、自信に欠ける等等の症状が現れると注意が必要です。 一種の病気に変化する前の状態。いわゆる心のやまいの状態です。
 
原因の、1つは、
熾烈な社会競争で受ける失態、過小評価、長期緊張状態等の絶え間なく続くストレス。

2つは、突然発生した心の傷、たとえば、身近な人の死、失恋等等が引き起こす悲観、心のやまいの継続。

3つは、長く続く不規則な悪い生活習慣、タバコ、深酒、遅く寝る、遅く起きる、更に運動不足、終日部屋の中での仕事、人とのふれあいや社会との係わりがない等です。

この心の不健康状態の対処方法は、思い悩み続けず、楽観的に物事を考え、先行きは必ず良くなると思って行動することです。

悪いこと良いことは自然のままに受け入れて、結果が悪かろうが良かろうがそれが自然の成り行きです、これが大宇宙の法則です。

誰もが避けて通れません、誰もが大なり小なり同じような経験をしています、自身だけがと思い悩む必要は全くないのです、さあ今から自身を変えて行きましょう。

老天下負苦心人。