天下無賊 大連より~イノセントワールド

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2005年中国で上映された正月映画「天下無賊」

原作者は趙本夫、彼はこの映画で瞬く間に脚光を浴びました。
映画は台湾女優のリュウ ルゥインの妖艶な魅力がいい!

映画も素晴らしいが原作は更に感動的。

<キャスト>
*泥棒カップルの女、王麗、台湾女優(リュウ ルゥイン)大人の色気が魅力的。
*泥棒カップルの男、王薄、香港のスーパースター(アンディロウ)イケメンの男優。
*窃盗団の親分、中国男優 葛優(グウヨウ)は中国のおっさん低音の声の響きがいい。
*愚根、純白な若い青年。
*泥棒カップルを追う刑事。


 

孤児で主人公の愚根(頭が弱い)が、出稼ぎ先で、5年間働いて稼いだ大金を、生まれ故郷まで、持ち帰るお話。


中国の農村で生まれた愚根(イゥーガン)は、泥棒というものを知らない。


皆は、お金を持ち帰る途中で、必ず泥棒に盗られるから、送金を勧める。


牛1頭が買える手数料を出してまで、送金するのは馬鹿げてると言って、頑なに持って帰ると、意地をはる愚根。


愚根を心配した同郷の副村長は、使いの者を駅まで送らせるが、使いの者に、子供あつかいされたと思った愚根は、腹を立てる。


駅のホームで、列車を待っている、大勢の乗客の前で、「泥棒なんているものか!いたら手を上げてみろ!」
と大声をあげる。


ホームで、列車を待っている、大勢の乗客の中には窃盗団がいた。


さらに一組の男女の泥棒も、そんな愚根を見ていた。


男女の泥棒は、盗みをしながら、自分探しの旅をしていた。


旅先の風景を、楽しんでいるインテリ泥棒だ。


男女の泥棒は、今まで見てきたどんな美しい風景よりも、大砂漠の頑なさに、言い知れぬ感動受けていた。


その砂漠の純粋な頑なさと、愚直なまで、泥棒などいないと信じる、愚根の無邪気な頑なさに、少しずつ心を動かされていく。


世の中に、泥棒はいないという、純白な気持ちを変えさせたくないと、男女の泥棒は、故郷までの道のりの中、愚根を泥棒から守ろうと誓う。


しかし男女の泥棒には、警察の追手が迫っていた。


一話に続く