儒家学派の祖、中国の偉大な思想家、孔子の故郷を訪ねる−世界文化遺産ー三孔

5月14日−孔子の故郷−曲阜。世界文化遺産、三孔(孔府、孔林、孔廟) 
孔廟−中国三大古建築(孔廟、故宮、承徳避暑山荘)の一つ、孔子の旧居を廟にして歴代の皇帝が孔子の祭祀行事を行う場所。
孔府−孔子の子孫の住居兼官署。
孔林−孔子のお墓と歴代の子孫の家族のお墓。
ようこられた、さあさあどうぞお入り下さい

儒教の祖である孔子は、十五歳に学に志す、三十にして六芸を身につけ立つ、四十にして不惑五十六にして官職を捨て他国を周遊天命を知る、六十八にして故郷に戻り、教育と古書整理に専念し五経を残す。72歳で没

名は丘、字は仲尼、諡号は至聖文宣王習


世界遺産孔子の故郷−曲阜(山東省)は伝説上の三皇五帝が都としていたとされる、とにかく古い都なのでしょう?


孔廟は、孔子73歳逝去(紀元前479年)の翌年、春秋時代(東周の末期)の魯(山東省)の哀公(周の武王の弟の子孫)が孔子の旧居を廟にして祭事に祀ると制定したことに始まる。

西漢時代(紀元前206年〜紀元8年)の漢武帝の劉徹が百家を廃除して、儒教を独尊する政策を実行した後、儒教思想は中国封建社会の正統思想になり、その思想の影響力も大きくなってゆく。


孔子の旧宅があった孔廟は、その後歴代王朝が孔子思想を称えここで孔子の祭事を行ったので、孔子の地位は益々高くなった。

その孔子を祀る孔廟は、歴代王朝が改修を重ねに重ねて、その規模の壮大さが王朝ごとに大きくなる、その歴史の悠久さなどが、中国三大古建築群とされるゆえんである。

2000年を超える建築物が現在も残るわけはなく、現存する建築物の多くは清代のものである。

孔子が植樹したと言われる楷の木があるが、樹齢200年程で眉唾ものである、こういうところは伝説好きな中国らしい。