中国の高考を考察!中国の全国統一国立大学入学試験


毎年6月は中国の全国統一国立大学入学試験があります。

今日6月7日から3日間はその試験日です、学生にとっては一生を決める大事な時、中国全土の高校生とその親は異常な興奮状態です。試験会場の外はその受験生と一緒に来た親たちで溢れている。

なにせ一人っ子政策ですから・・・もう大変!

試験会場は全国の決められた高校および中学校です。

中国の大学入学方法は、統一試験のその試験結果の点数が公表される前に、試験点数を自己採点して自分の能力に応じて又は自分の希望するいくつかのランク別の志望校に願書を提出します。

一回きりの試験です。再受験したい場合は、再度高校3年生を繰り返します。受験の条件は当年の高校卒業生です、再受験は落第生という事ですので恥ずかしくて留年する人はいません。又は、さらに順次優秀な学生が控えているので、もう一度留年して希望校に入学できる確証がないからなのです。
中国の高校生の未来は日本の受験生よりはるかに厳しいのです。

ランク別で選択出来る
一巡目は、国家直轄重点大学(各大都市に2〜3校ある超難関大学)の中で2校、
二巡目は、県(省)直轄大学の中で2校ここを希望する受験生が一番多いので激戦です、
三巡目は、市政府直轄市立大学の中で2校の計6校の出願が出来ます。
これらに溢れた裕福な家庭の学生は私立の専門学校か日本などに留学します。

重点大学のトップは理工系の清華大学や、総合大学の北京大学です。

重点大学は教科書を丸覚え出来る記憶力と才能がないと無理、日本の旧国立一期校秀才レベルです、この秀才レベルの大学は共産党員がほとんど、学費も断然安い。

普通大学は日本の旧国立二期校や公立大学レベルです、なにせ人口が多いので普通大学でさえも難関です。合格点に一点足らなかったと言う人の話を良く聞きます。

受験生たちが人気大学に殺到した場合は、定員オーバーになって自分の希望する大学に入れない事もあります、その時は国家が試験点数に応じて他の同レベルの大学に勝手に振り分けます。

なので、指名校は慎重に決定しなければなりません、しかるにどのランクであろうが高得点さえ獲得すれば希望通り入れると言うことです。

さらに、少数民族の学生には、試験点数を加算させる優位な特典があります。

今週の中国全土は悲喜入り乱れる。

どうか貴方の思惑通りに願いが叶いますように!