毛沢東思想の実践者、解放軍兵士雷鋒について未完考察

今日の大連は雨である、スチームヒーターが明日から入るらしい。寒くも温かくもない風邪を引きそうな天気である。

さてさて今日の授業はボランティアについての題目であった。
毎年3月は中国全土は雷鋒同志に学ぶボランティア活動月らしい、その活動は単なるゴミ拾い奉仕活動らしいが、

その活動の由来について説明を受けた。

雷鋒同志とは、
1940年生まれ1962年22才の年に災害救済活動中交通事故で亡くなる、彼は中国人民解放軍兵士です。
貧しい農家の出身で父母は日本軍に殺され、7歳で孤児になりました。兄弟は貧困が原因により亡くなったそうです。

彼は毛沢東思想を勉強して、利害を離れて国家や人民のために尽くしました。
人民解放軍の立場から人助けに熱心であり、他人のために働いて、少しも代償を求めなかったそうです。


その数々の奉仕活動は彼の死後に毛沢東思想の先鋒兵士と称えられました。

その奉仕活動とは、困っている人に力を貸してあげる等の弱者救済活動です、たとえば老人を背負って坂道を10キロ歩いても弱音を吐かないなどの肉体的苦痛を伴う奉仕行為であったそうです。

雷鋒は大男で力持ちで勇敢、人当たりがよく、微笑を絶やさない人であったらしい、典型的な人民の好む英雄タイプである。

雷鋒の根本精神は、旧日本小中学で行われている道徳教育である。善悪をわきまえて正しい行動をなすために、守り従う規範である。

いわゆる、強制的ではなくて、自発的に正しいと判断した行為を実践する事である。うう・・・

最近の中国の若者は、創造性がないといわれています。中学、高校と試験勉強のために、教科書を丸暗記します、教科書内容の真意理由などを考えていては時間がありません、競争に負けてしまうからです。
なぜなのかを考えない若者が多いのです。


われわれは人が人として行う道徳観、社会観、企業倫理を踏まえてその社会での方針ややり方、そしてその行動を遂行するため知恵を出します。

教育とは、「教科書を覚えこませる」ではなく、人が社会に貢献するありがたみをまず理解させ、自分の行動にプライドを持たせる。誠な態度で社会への貢献とは何か、ということを徹底的に教えることである。

食べるために仕事をするのは低次元の考えであり間違いではないが、間違った教育が人を機械化させてしまい、本来自分の意思がある人の頭脳を固定化している。

固定化教育は短期間で同じ人をつくるにはよいかもしれないが、本当の意味での人格形成にはならないことに我々は気づくべきです。


これは今の日本と中国が体験している現実なのです。



毛沢東思想の考察

毛沢東は抒情詩人でもある、人民の心に残る沢山の名せりふを残している。

毛沢東語録は、こんなことを言っている、政権維持には二つ必要だ、一つは軍人の増強(人口を増やせ)、二つは文人と言っている。文人とは人民の心の掌握(宣伝)である。人民解放軍とは上手いこと命名したもんだ。

さらに、毛沢東語録は、人の口は一つしかないが、物を造る腕は二つある、いくら食料を食べても、二つの腕で食糧生産すれば、食糧危機は起こらないと言っている。それはそうだと思うが、人口はどんどん増えるが農耕地はどんどんなくなってしまうぞ、どうも大雑把な計算で屁理屈である。